【天尾聡見展「葉脈」開催のお知らせ】

【作品について】

長男が歩くようになった頃、彼はよく空を見上げ飛行機を見つけて指を差していた。私はその横で、思ったよりも飛行機が飛んでいることに驚いた。
地面を見れば、お弁当から落ちた米粒をアリがせっせと運んでいるし、蝶の羽は想像していたものよりずっとずっと柔らかかった。
見て、聞いて、触って、嗅いで、私たちの周りは不思議や驚きで溢れている。
わけもなく込み上げてくるワクワクした感覚は、幼少期に感じたそれだった。

彼らは私が知った気になっていた全ての事象に、もう一度名前をつけてくれる。

これは小さき人たちと過ごした日々の写真です。

【作家プロフィール】

静岡県出身。
大学では農学部で農芸化学について学ぶ。
大学卒業後、知人よりポラロイドカメラを譲り受け写真を撮り始める。
現在は、愛知県にて出張撮影の依頼を受けながら、子どもが通う森のようちえんの運営にも携わっている。

2021年　EPSON　meet up!-selection-2021 データ部門　入賞
2022年　富士フイルム　GALLERY PHOTO CONTESUT＃お部屋に飾りたい1枚 Miki*さん選　最優秀賞
2022年　第61回富士フイルムフォトコンテスト　組写真部門　優秀賞